JOURNAL 004

CASE STUDY 04 ニッチを仏壇にする

CASE STUDY 04 ニッチを仏壇にする 必要な要素だけで構築する「組み込みタイプ」CASE STUDY 04 ニッチを仏壇にする 必要な要素だけで構築する「組み込みタイプ」

必要な要素だけで構築する「組み込みタイプ」ニッチなど空間の一部を仏間とし、その中で必要な要素だけを設置する「組み込みタイプ」です。壁などインテリアそのままにするなど工夫次第で、仏壇を空間デザインの一部として取り入れられるでしょう。
仏壇には長い伝統から生じた型がいくつもありますが、実はそれを厳密に守らなければならないというきまりごとが指定されているわけではありません。
仏壇の重要な要素のひとつである柱や板、錺金具(かざりかなぐ)、金箔、瓔珞(ようらく)などの装飾仏具など風格のある工芸部品を取り入れて、御本尊を大切に扱うように設置することでクライアントの要望に沿うことも可能性のひとつです。

「組み込みタイプ」設計時の注意点

▶ 制作するものによって価格と製造期間がかなり変動します。仕様にもよりますが、6ヶ月程度、場合によって1年以上の制作期間になることもあります。特に最高級の素材と仕上げには年単位で時間を必要とします。
▶ 取り付け方法、設置方法は丁寧に検討しておく必要があります。塗り板などは基本的にやり直しできないため、木ネジ練り付けや滑り留めをした上で置くだけなど、簡易に設置できるよう方法を想定する方が無難です。
▶ 伝統工芸には得意なことと不得意なことがあり、複雑なデザインや変わったデザインは高価になることがあります。コストダウンの方法は、こちらからご提案させていただくこともあります。
▶ 伝統工芸を専門するデザイナーの協力を得ることもできます。一部のアドバイスから全部の提案まで、どのようなかたちでもご相談ください。
▶ 制作を進めるためには、職人に依頼するために前受け金が必要になることもあります。